2020 Fiscal Year Research-status Report
レジリエンスを強化する医療者間コミュニケーションの構造解明:ウェアラブルの活用
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20K17859
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 亜紗実 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (80740448)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソシオメトリックウェアラブルデバイス |
Outline of Annual Research Achievements |
ICUに勤務する医療従事者の睡眠障害の程度がどれだけあるのかを睡眠に関する質問票を用いて調査した。大多数の医療従事者に軽度以上の睡眠障害があることがわかった。その上で、Fitbitを使用して睡眠や日中活動などの生体情報およびアンケートによるウェルビーイングの聴取を開始し、4週間の継続的な測定を行った。その結果、睡眠時間やウェルビーイングが日により大きく変動すること、各個人間でもばらつきが非常に大きいことがわかった。また、睡眠時間とウェルビーイングが相関することもわかった。これらのデータのさらに詳細な解析を現在行っているところである。 本研究で使用しているソシオメトリックウェアラブルセンサーの医学への応用について、各機械の特徴や未来への展望など、自施設での使用経験を引用しつつ、総論を執筆し投稿した。現在査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の重症患者が多数来院し、医療従事者の心理的・精神的負担を考慮して、臨床研究への積極的なリクルートを一時見合わせていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症による医療従事者の負担が増えており、これらのストレスがコミュニケーションや睡眠パターンにどのような影響をもたらすのか検証するのは非常に重要なことであると考えている。ウェアラブルデバイスを利用した研究であり、感染対策として使い回しをしないことやアルコール消毒を徹底するなどの策を講じる。 ソシオメトリックウェアラブルデバイスを用いて、コミュニケーションの構造とストレスとの関係をネットワーク解析を行い明らかにするとともに、生体情報とウェルビーイングのデータを解析してこれらの関係を明らかにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響を受けて研究を一時期中断していたため予定していた研究資金を使用することができなかった。次年度では、ソシオメトリックウェアラブルセンサー、ネットワーク解析に使用するソフト、腕時計型ウェアラブルセンサーなどの購入費に利用する予定でいる。
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Research Products
(1 results)