2020 Fiscal Year Research-status Report
急性呼吸不全患者における睡眠呼吸障害を含めた客観的かつ縦断的睡眠評価手法の確立
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20K17860
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
南 卓馬 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70866491)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 急性呼吸不全 / 睡眠 / 睡眠呼吸障害 / せん妄 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、救急・集中治療領域における急性呼吸不全患者における睡眠時間の減少、睡眠分断、概日リズム障害、睡眠構築の変化といった睡眠障害や睡眠呼吸障害の客観的及び縦断的な評価手法の確立を目指し、それらの睡眠の客観的指標と様々な合併症や予後との関連を明らかにすることである。 令和2年度は京都大学医学部附属病院初期診療・救急科を救急搬送等で緊急受診し、心不全や肺炎などによって急性呼吸不全を呈して緊急入院となった患者を対象とする前向きの観察研究を立案した。本臨床研究では携帯型加速度計であるアクチウォッチを用いて睡眠時間や睡眠分断の程度を評価し、酸素投与下でも睡眠呼吸障害を評価できる可能性のあるウォッチパッドを用いて睡眠呼吸障害を評価する。また、本臨床研究は学内における医の倫理委員会での承認を得た。 今後は新型コロナウィルス感染症の流行状況に留意しつつ、本臨床研究を開始し、合計100症例を目標とした症例の集積を行っていき、急性呼吸不全患者における睡眠障害、睡眠呼吸障害の頻度やそれらの縦断的な変化を調査し、せん妄を始めとした合併症や長期の予後との関連を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行により、病院内における急性呼吸不全患者を呈した患者の本臨床研究の開始が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究を開始し、症例を集積して解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
臨床研究の開始が遅れたために購入を延期した睡眠の評価を行う機器の購入に充てる予定である。
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