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2022 Fiscal Year Research-status Report

敗血症に対する迷走神経刺激による臓器保護効果の解析と臨床応用に向けた検討

Research Project

Project/Area Number 20K17872
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

大井 真里奈  北里大学, 医学部, 助教 (50866118)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords迷走神経刺激 / 敗血症 / 多臓器不全
Outline of Annual Research Achievements

敗血症は医療が進歩した現代においても高い死亡率が報告されており、その根本的な治療法については未だに確立されていないのが現状である。迷走神経刺激は中枢神経領域を中心にすでに臨床応用されているが、近年その抗炎症作用が注目されており、動物実験レベルでは敗血症に対する効果も期待されている。一方で、迷走神経刺激を人体に試行する場合には頸部切開や植え込み型デバイス挿入のための手術が必要であり、敗血症によって生命の危機にさらされている患者に対して試行するにはあまりにリスクの高い手技である。本研究は敗血症に対する迷走神経刺激の有効性について検討し、人体への応用が可能な迷走神経刺激カテーテルによっても同様の効果がもたらされるのかについて検討したものである。
本年度はコロナ渦によって遅れていた動物実験を試行したことが主な研究成果であった。ビーグル犬計16頭(control群、敗血症群、VNS群、iVNS群)の実験を試行した。LPSを用いて敗血症性ショックを誘発、敗血症群ではその後治療介入せず必要となった輸液量や昇圧剤、vital signsや血液検査データを採取した。VNS群では敗血症性ショック誘発後に頸部を切開し迷走神経を露出させ電極により直接迷走神経刺激を試行、敗血症群と同様のデータを採取した。iVNS群では鼠径部から挿入した迷走神経刺激カテーテルにより血管内から迷走神経を刺激し同等の項目を採取した。
今年度で予定していた全16頭の動物実験を完了することができた。また、臓器障害評価として血管内皮障害マーカーであるSyndecan-1の測定も完了した。今後は収集したデータを解析しその効果について検証・論文作成を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

動物実験は完了し、データ解析と論文作成を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

本年度までで動物実験によるデータ収集は完了した。
今後は得られた実験データの解析・解釈を行い、論文発表に向けた準備を行う予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍によって1年目に実験の遂行が困難であったため、研究全体が約1年程度遅れている。今年度で実験とデータ収集に関しては完了したため、次年度の論文作成にあたり必要経費が生じたため次年度使用額が生じた。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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