2021 Fiscal Year Research-status Report
救急外来からの連続的な脳波データを活用した非けいれん性発作の神経傷害機構の解明
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20K17894
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 宏 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (80851849)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 非けいれん性てんかん重積 / 急性脳症 / 熱性けいれん / 意識障害 / 救急外来 / 小児 / 脳波 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、主にMATLABを用いた脳波解析手法の習得を行った。また研究対象である兵庫県立こども病院の救急外来もしくは集中治療科で記録された脳波データを神戸大学に正式に蓄積できるように手続きを行った(脳波コーパスの構築と脳波データの収集)。それにより、匿名化された臨床データと照合した脳波蓄積が確立し、より迅速に脳波解析ができる道筋を得た。初回脳波解析データとして50例の非けいれん性発作の脳波データが得られ(平均年齢:3.8歳、男女比:22:28)、現在詳細に解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はCOVID-19の感染流行のために共同研究施設の兵庫県立こども病院への立ち入り制限などの影響を受けた。次年度はCOVID-19の感染流行が緩和することが期待され、積極的な研究活動を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように蓄積した脳波を用いて、各疾患ごとの急性期非けいれん性発作の分類と解析を行う予定である。また血液や髄液を保存している対象症例に関しては、それらの解析も行う。
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Causes of Carryover |
コロナの蔓延により前年度の学会現地参加を見合わせたが、次年度に参加する予定であること、また血液検体と髄液検体の解析を次年度に行うことになったため、次年度使用額が発生した。
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