2020 Fiscal Year Research-status Report
流れずり応力に伴うNox応答を標的とした頚動脈狭窄症に対する新規治療法の開発
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20K17934
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西村 中 九州大学, 大学病院, 助教 (90452755)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頚動脈狭窄症 / 流れずり応力 / Noxファミリータンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
培養血管内皮細胞に対するずり応力負荷の結果、Nox4におけるmRNA発現は層流では有意な変化は認めなかったものの、乱流において有意な上昇を認めた。またNox1およびNox2についてはいずれの刺激でも有意な変化は認めなかった。Nox4のknock downを行うと血管における炎症を惹起するMCP-1のmRNA発現が上昇した。これらの結果からNox4は頚動脈における炎症を抑制する作用があることが考えられた。また、マウス頚動脈狭窄モデルについては、頚動脈狭窄が生じる個体と生じない個体が存在しサンプルが安定しないため、現在ApoE欠損マウスを用いてモデル作成を試みている。培養細胞の結果からNox4の炎症抑制効果が期待されるため、当初予定していたNox4阻害薬投与ではなく、Nox4発現を賦活する治療法を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの頚動脈狭窄モデルについて、狭窄の有無が不安定であり、この解析が遅れている。ApoE欠損マウスを用いることで、より安定して狭窄ができるようにプロトコールを変更し、モデル作成を行っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
培養血管内皮細胞に関しては、Nox4は血管の炎症を抑制する効果が予測されるため、Nox4の過剰発現による効果を検討する方針としている。またマウス頚動脈狭窄モデルに関してはApoE欠損マウスを用いて頚動脈狭窄サンプルを採取し、Nox4の発現などの解析を行っていく。また頚動脈狭窄モデルに対する薬剤投与についても、当初予定していたNox4阻害薬投与ではなく、Nox4発現を賦活する治療法を検討する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスにより予定していた学会出張などの旅費を使用しなかったため差額が生じた。次年度は頚動脈狭窄モデルに対する薬剤実験の費用として使用する予定である。
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