2021 Fiscal Year Annual Research Report
流れずり応力に伴うNox応答を標的とした頚動脈狭窄症に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
20K17934
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西村 中 九州大学, 大学病院, 助教 (90452755)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 頚動脈狭窄症 / 流れずり応力 / Noxファミリータンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
培養血管内皮細胞に対するずり応力負荷の結果、Nox4におけるmRNA発現は層流では有意な変化は認めなかったものの、乱流において有意な上昇を認めた。また Nox1およびNox2についてはいずれの刺激でも有意な変化は認めなかった。Nox4のknock downを行うと血管における炎症を惹起するMCP-1のmRNA発現が上昇した。血管内皮細胞を高血糖下に培養し、乱流刺激を行うと、Nox4に関しては定常状態ではグルコース濃度の上昇に応じてmRNAの発現上昇を認めたが、乱流負荷時はグルコース濃度の上昇に伴うNox4発現の上昇は緩やかであった。一方MCP-1の発現は定常状態ではグルコース濃度に伴う発現の変化は認めなかったが、乱流負荷後はグルコース濃度に伴う発現の上昇を認めた。これらの結果からNox4は頚動脈において乱流がある部位でのMCP-1の発現上昇に伴う炎症を抑制する作用があり、高血糖下ではこの効果が減弱する可能性が示唆された。また、マウス頚動脈狭窄モデルについては、頚動脈狭窄が生じる個体と生じない個体が存在しサンプルが安定せず、ApoE欠損マウスを用いてモデル作成を試みたが、やはり頸動脈狭窄ができるかは不安定であった。
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