2022 Fiscal Year Annual Research Report
圧迫性脊髄症モデルラットへのG-CSFとSOCS7由来ペプチド投与の有効性
Project/Area Number |
20K17938
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
善積 哲也 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (00837429)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 圧迫性脊髄症 / ラットモデル / 顆粒球コロニー刺激因子 / 膜透過性神経誘導ペプチド / BCボックスタンパク質 / サイトカイン伝達シグナル抑制因子 / 脂肪組織由来幹細胞 / ローターロッド |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はBCボックスタンパク質の中のSOCS(supressors of cytokine signaling)ボックスタンパク質の一つであるSOCS7のBCボックスモチーフを含む膜透過性神経分化誘導ペプチドにより脂肪組織由来幹細胞(Adipose-derived Stem Cells:ASCs)の脊髄前角細胞に代表されるコリン作動性ニューロンへの分化誘導に成功した。さらにこのSOCS7由来の膜透過性神経分化誘導ペプチドと顆粒球コロニー刺激因子(Granulocyte Colony Stimulating Factor、G-CSF)を、圧迫性脊髄症モデルラットに投与を行い、その運動機能改善効果や神経保護効果を検討した。SOCS7由来の神経分化誘導ペプチドのコリン作動性ニューロンへの分化誘導作用及びG-CSFの内因性神経幹細胞の成長・分化促進作用や神経保護作用の相乗効果が期待されたが、病理学的な脊髄変性変化及び運動機能変化に有意な変化を及ぼさなかった。 現在、これまでに急性脊髄損傷の動物モデルに対する有効性が報告されてきたASCsをそのまま圧迫性脊髄症モデルに対し経静脈的投与、またはASCsをSOCS7由来ペプチドによりコリン作動性ニューロンへと分化誘導を行った後に圧迫性脊髄症モデルラットに経静脈的投与を行い、その運動機能や脊髄前角細胞温存に及ぼす影響を検討している。圧迫性脊髄症の対する非侵襲治療の可能性を追究し、研究継続中である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] SOCS7-Derived BC-Box Motif Peptide Mediated Cholinergic Differentiation of Human Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cells2023
Author(s)
Hiroshi Kanno, Shutaro Matsumoto, Tetsuya Yoshizumi, Kimihiro Nakahara, Masamichi Shinonaga, Atsuhiko Kubo, Satoshi Fujii, Yasuyuki Ishizuka, Masaki Tanaka, Masamitsu Ichihashi, Hidetoshi Murata
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Journal Title
Int J Mol Sci
Volume: 1;24(3)
Pages: 2786
DOI
Peer Reviewed
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