2020 Fiscal Year Research-status Report
新規FGF-2徐放性人工硬膜による脳挫傷保護治療の確立
Project/Area Number |
20K17950
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 嘉朗 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90733014)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | FGF-2徐放性PGA / 脳挫傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)FGF-2吸着PGAの作製およびFGF-2の動態評価、2)脳挫傷モデル作成を行った。 1)FGF-2吸着PGAの作製・FGF-2動態評価 人工硬膜として認可されているPGA不織布であるDurawave🄬を用いた。PGAのプラズマ処理条件はプラズマ密度が高値であるほどFGF-2の吸着量の増加が認められたが、逆にPGAの縮小を生じた。そのため、FGF-2の吸着量とPGAの材質変化から最適なプラズマ処理条件を決定した。プラズマ処理化されたPGAの質量と添加するFGF-2によって、徐放されるFGF-2量が異なり、約2週間FGF-2が徐放された。 2)脳挫傷モデル作成 脳挫傷モデルは頭部皮膚切開を行い経頭蓋的に液体窒素で冷却した5mmの銅製プローベを30秒間留置することで再現性高い冷却脳挫傷モデルが作成できた。また神経機能評価方法としてCylinder test、Grid-Walking test、Rotor rodを用いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
FGF-2徐放PGAについては最適な条件がほぼ完成した。脳挫傷モデルに関しても比較的容易に再現性高いモデルを作成することが可能であり、評価方法も確立することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
FGF-2徐放PGAを用いて、脳挫傷モデルに対する効果を検証する。神経機能評価と組織学的評価を行う。組織学的評価においてはすでに脳梗塞モデルに行っている手法を利用する。また中長期的効果に関しても本資材の有効性を検証する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、参加学会がWeb開催となり、旅費が計上されなかった。2021年度においては参加予定学会は現地開催される見込みである。また資材および試薬購入として使用する予定である。
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