2022 Fiscal Year Annual Research Report
新規FGF-2徐放性人工硬膜による脳挫傷保護治療の確立
Project/Area Number |
20K17950
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 嘉朗 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90733014)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | FGF-2徐放性PGA / 脳挫傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
①FGF-2吸着PGAの作製(条件の検討)、FGF-2の動態評価 プラズマを0.5W/cm2と1.5W/cm2の条件でPGAをプラズマ処理して、FGF-2溶液に浸した。PGAに吸着されたFGF-2量を比較したところ、後者の方が吸着量は多かったものの、ばらつきが大きかった。また肉眼的に退縮を認めたため、0.5W/cm2で行うこととした。 続いてプラズマ処理を行ったPGAをFGF-2溶液に浸してFGF-2を吸着させたのち、FGF-2の徐放挙動を評価した。PGAにプラズマ処理を行うことでFGF-2が吸着して、7日間FGF-2が徐放することを確認した。またこれらの反応はFGF-2溶液濃度やPGAの枚数によって、徐放されるFGF-2を調整することができた。 ②FGF-2吸着PGAの効果検証 Cold induced brain injuryによる脳挫傷モデルに対して上記で作成したFGF-2吸着PGAの効果を検証した。脳挫傷作製直後にFGF-2吸着PGAを脳挫傷部位に直接留置した。留置したFGF-2吸着PGAはFGF-2溶液濃度とPGA枚数によってFGF-L、FGF-M、FGF-Hの3群に分類した。脳挫傷後14日目で神経機能評価を行い、3日目、7日目、14日目で組織学的評価を行った。14日目の組織学的評価ではいずれの群においても脳挫傷周囲に神経前駆細胞の増加を認めた。またFGF-Hにおいて脳挫傷周囲にVEGF陽性細胞の増加を認めた。
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Research Products
(2 results)