2020 Fiscal Year Research-status Report
ナショナルデータベースを用いた脆弱性骨折術後の骨粗鬆症薬と二次骨折に関する研究
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20K17989
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大野 久美子 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30444251)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨折予防 / ナショナルデータベース |
Outline of Annual Research Achievements |
厚生労働省による「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)」を利用し、本邦における前腕や大腿骨近位部骨折などの術後骨粗鬆症治療薬の使用状況を時期別・都道府県別・性年齢別に抽出した。 「レセプト情報・特定健診情報データベース(NDB)内平成27年4月から28年3月までの医科入院・医科入院外・調剤・DPCの中から50歳以上で手術分類コードK046診療行為コード150019310骨折観血的手術(前腕)もしくは手術分類コードK046診療コード150019210骨折観血的手術(大腿)もしくは手術分類コードK081診療コード150049510人工骨頭挿入術(股)を受けた患者等を抽出する。該当患者について術後1年以内の骨粗鬆症治療(内服・注射)(薬剤:ビスホスホネート製剤、デノスマブ、活性型ビタミンD3製剤、テリパラチド等)の使用状況を算出する。対象のマスターと傷病名コード、医薬品コードを出力し、データをクリーニング中である。オープンデータを用いて、国内の年代別の各薬剤の使用について10万人当たりの使用頻度と各術式について10万人当たりの手術頻度を算出した。これらをもとに骨粗鬆症学会誌(査読有)に「NDBオープンデータからみた骨折関連手術と骨粗鬆症治療薬における性年齢別の動向」として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19の影響で解析に必要な委託業者の大学研究室への立ち入りが一定期間制限されていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、データをクリーニングし、各術式ごとに術後1年以内の骨粗鬆症治療薬の処方頻度を解析予定である。
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Causes of Carryover |
緊急事態宣言のため委託業者が学内研究室に出入りできなかったため、研究計画の遅れがある。そのため翌年度に持ち越して、データクリーニングを実施している。
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