2020 Fiscal Year Research-status Report
細胞治療の観点から行うペルテス病の新規治療法の開発
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20K18019
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
都丸 洋平 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80850453)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ペルテス病 / 骨髄血移植術 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に従い、ブタペルテス病モデルに関する先行研究の再現性を検討すると共にペルテス病の自然経過を関することを目的に、ペルテス病モデルを作成した。先行研究の手法に従い、大腿骨頚部を結紮することにより壊死モデルを作成し、先行研究の再現性を確認することができた。ペルテスモデルの自然経過を術後4週毎のレントゲン撮影で放射線学的な形態評価を行い、術後14週間で安楽殺を行い、病理組織学的精査を行った。 次の個体で作成したペルテス病モデルに対して、ドリリングののちに骨髄血を移植した大腿骨頭と、ドリリングのみを行った大腿骨頭でその経過を比較した。初回手術後4週にドリリング後に骨髄血から分離培養した間葉系幹細胞移植を行った大腿骨頭と、ドリリングのみ行った大腿骨頭に関して放射線学的形態評価、病理学的精査、比較を行った。ドリリング後4週間毎にレントゲンで骨頭形態を評価した。Epiphyseal quotient(EQ:成長板の中心からの骨頭の高さ÷成長板の長さ)が間葉系幹細胞移植を行った大腿骨頭で大きい結果であり、骨頭の圧潰を軽減することができた結果だった。14週間で安楽殺を行い骨頭を摘出し、現在病理学的精査を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ブタの飼育や実験に予想以上の料金がかかっており、予定していた頭数の実験は行えていない。モデルの作成や骨髄血移植を行うことができており、2年度に渡る予定していた種類の実験は行えている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
ブタの飼育や実験に予想以上の料金がかかっており、当初の予定通りの頭数の実験完遂は、予算の問題で困難であり、頭数を減らして実験を行う予定である。予算の許す限りなるべく多くの頭数の実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
ブタの購入・飼育費・手術費が高額であり、2020年度の残額ではもう1頭の実験施行は困難な状況であり2021年度での次年度使用額とし、2021年度でのブタ購入・飼育費・手術費の予算とした。
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