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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Elucidation of the healing mechanism mediated by Scx+/Sox9+ cells after rotator cuff repair

Research Project

Project/Area Number 20K18033
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

井手尾 勝政  熊本大学, 病院, 特任助教 (20868971)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2022-03-31
Keywords腱板修復 / Scleraxis / SRY-box 9 / Scx/Sox9共陽性細胞 / 線維軟骨性付着部
Outline of Annual Research Achievements

発生過程ではbHLH型転写因子のScleraxis(Scx)を発現する前駆細胞が腱を形成し、ScxとSox9を共発現するScx/Sox9共陽性細胞が腱付着部の形成に寄与することが報告されている。私たちはScxGFP遺伝子改変(Tg)マウスを用いた先行研究において3週齢と20週齢の棘上筋腱付着部損傷後の修復過程を比較し、若齢の修復過程において付着部の線維軟骨の修復がみられ、その修復にScxおよびSox9細胞が寄与している可能性を報告した。マウスではサイズ面から再現性のある腱板縫合モデルの作製が困難であったため、新たにScxGFP Tgラットを作製した。本研究では週齢が腱板縫合後の修復過程におよぼす影響、ScxおよびSox9細胞の寄与を明らかにするために、異なる週齢の正常付着部および棘上筋腱縫合後の修復過程における組織形態とScx、Sox9細胞の局在について凍結非脱灰切片を作製し組織学的に評価した。また、修復部の力学強度について力学試験を行った。
線維軟骨性付着部形成過程の3週齢の正常棘上筋腱付着部には線維軟骨性組織はみられなかったが、6週齢の付着部の上腕骨上に線維軟骨が形成され、上腕骨側に石灰化領域を認めた。このような付着部形成過程で、3週齢の付着部にScx/Sox9共陽性細胞をわずかに認め、6週齢の付着部ではScx/Sox9共陽性細胞はほとんどみられなかった。これらの結果から本モデルの線維軟骨性付着部形成過程にScx/Sox9共陽性細胞が関与する可能性が示唆された。また、付着部にScx/Sox9共陽性細胞がみられる3週齢のラット腱板修復術後6週の力学強度は、12週齢と比較して最終破断強度に有意差はなく、大部分の症例で修復部は保たれており骨端線で破断したことから、3週齢モデルはより強固な腱板修復を呈し、Scx/Sox9共陽性細胞を介した修復機序が関与する可能性が示唆された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 腱板修復における成長因子の局所投与の影響2021

    • Author(s)
      米満 龍史, 徳永 琢也, 谷村 峻太郎, 福間 裕子, 井手尾 勝政, 唐杉 樹, 宮本 健史
    • Organizer
      第36回日本整形外科学会基礎学術集会
  • [Presentation] ScxGFP遺伝子改変ラットを用いた腱板修復過程の解析2021

    • Author(s)
      福間 裕子, 徳永 琢也, 井手尾 勝政, 谷村 峻太郎, 唐杉 樹, 宮本 健史
    • Organizer
      第48回日本肩関節学会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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