2020 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism of Chronic Inflammation of Tenocyte and Tendon through Transient Receptor Potential Channels
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20K18036
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
亀田 拓哉 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (50864005)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | tendinopathy / TRP / inflammation / tendon |
Outline of Annual Research Achievements |
弾発指、上腕骨外側上顆炎、肩関節腱板炎、アキレス腱炎などの腱障害は日常診療で頻繁に 遭遇するが、根本的な薬物治療はない。Transient Receptor Potential チャネル(以下TRPs)は様々な環境に反応し、細胞内Ca濃度を上昇させることで、下流にある細胞応答を引き起こす役割を持つ。 TRPsが慢性椎間板炎に深く関わる事から、同様の慢性化炎症の機序を持つ腱障害において、 TRPsが深く関わる可能性は高いが、明らかにされていない。本研究では腱障害においてTRPチャネルがどのように慢性炎症に関与しているのかを解明する。 今回、実験計画の実験Ⅰに相当する手順について、ヒト腱細胞を購入し、培養実験を行った。フラスコや、6 well プレート上で、当講座の培養条件において、ヒト腱細胞の発育に問題がないことを確認した。さらに、培養した細胞を炎症性サイトカインに暴露させ、mRNA抽出のためにlysateを作成した。また、実験計画の実験Ⅱに相当する手順について、ラットアキレス腱炎モデルを作成するため、動物実験委員会の承認を得た。また、ヒトから細胞検体を分離できるよう、一般倫理委員会に申請を行った。 今後は実験ⅠのlysateからmRNAの抽出、精製、逆転写、リアルタイムqPCRを行い、TRPs発現量を調査する。また、ヒト検体を採取し、培養分離を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床業務との兼ね合いで予定していた十分なエフォートを確保することが困難であった。しかし、遅れはあるものの、実験自体は進んでいる。本年度より新たな人員を確保できたこともあり、引き続き研究を継続する。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は実験ⅠのlysateからmRNAの抽出、精製、逆転写、リアルタイムqPCRを行い、TRPs発現量を調査する。ここで炎症暴露群でTRPsに動きがあれば、アゴニスト、アンタゴニストによる変化や、Fura-2を用いたCa流入実験により、アゴニストによるTRPの活性変化を観察する。 動物実験において、コラゲナーゼ注射によるラットアキレス腱炎モデルを作成する。qPCR, 免疫染色によるTRPsの発現量変化、発現部位の評価と歩行解析による行動学的変化を調査する。また、ヒトのテニス肘検体を採取し、培養分離を試みる。培養環境が整えば、同様に炎症性サイトカインへの暴露実験とqPCRによるTRPsなどの遺伝子発現量評価を行う。
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Causes of Carryover |
進行状況のわずかな遅れがあったこと。 また、腱細胞購入において、郵送費が高額であったことなどから、金額のずれが生じた。
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