2022 Fiscal Year Research-status Report
Involvement of oxidative stress in hypertrophied ligamentum flavum in lumbar spinal canal stenosis
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20K18041
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 悟士 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80573360)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腰部脊柱管狭窄症 |
Outline of Annual Research Achievements |
腰部脊柱管狭窄症(Lumbar Spinal Stenosis:LSS)は高齢化により、患者数はさらに増加することが予想されるが、確立された治療法は鎮痛薬やプロスタグランジン製剤などの対症療法、または手術療法に限られている。本研究は酸化ストレスが黄色靭帯肥厚に及ぼす分子メカニズムを解明すること、第二の目的は各種 の抗酸化剤が腰部脊柱管狭窄症における黄色靭帯肥厚の治療標的となるか否かを検討することを目的とした。 本年度は手術時に採取したヒト変性黄色靭帯において炎症性サイトカインであるTNF-αおよび酸化ストレスマーカーである8-OHdGの発現量を調査したところ、炎症性サイトカインであるTNF-αは酸化ストレスマーカーに比例して上昇することが判明した。また、本年度ではフローサイトメトリーを用いて単離培養した黄色靭帯細胞に酸化ストレス(過酸化水素またはL-ブチオニン-スルホキシミン(BSO))および炎症性サイトカインを投与し、細胞内のROSをを測定した。今後はIn vitroの研究で変性に関与するコラーゲンやエラスチンの遺伝子やタンパクの発現量を測定するとともに、抗酸化剤が腰部脊柱管狭窄症の治療標的になるか否かに関して引き続き研究を継続していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞培養やウエスタンブロッティングにおいて技術的なトラブルが発生した。
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Strategy for Future Research Activity |
時間調整が比較的容易なIn vitroの研究を中心に本研究を推進していきたい。また、引き続き藤田医科大学整形外科とも連携し、共同研究として上記の研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
本年度は昨年度に購入した試薬および抗体での研究を行ったため、使用額に差を生じた。次年度は当初の予定していた計画および研究を遂行する予定である。
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