2020 Fiscal Year Research-status Report
中高年齢者における膝関節X線画像上の関節裂隙の定量的評価とその縦断変化の日米比較
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20K18054
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 朋子 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (40793089)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / 画像検査 / 関節裂隙 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のNIMH Data Archiveのから、変形性膝関節症のコホート研究である、Osteoarthritis Initiative(OAI)の参加者約5000人の、ベースラインと12 、24、36、48か月フォローアップ時のX線画像ファイル、およびクリニカルデータをダウンロードした。画像データは個人ごと、さらに部位ごとにフォルダに格納されている為、読影システムで連続して読影が行えるよう、フォルダ構造の変換プログラムを用いて、必要な両膝X線画像の抽出を行った。ベースライン時のX線画像について読影システムKOACADを使い、膝内外側関節裂隙、骨棘面積、femorotibial angle (FTA)の測定を開始した。約1500膝について読影を行い、データベースを作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言の発出により、はじめのPCへの読影システムのセットアップに遅れを生じた。また、予想よりも画像の読影に時間を要することが分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、重点的に読影するサンプルについて検討し、フォローアップ時のX線画像について読影し、縦断データを作成する。サンプルの基本情報やKellgren-Lawrence gradeのデータセットとの突合を行う。令和4年度は、最小関節裂隙の変化量について、層別分析を含めた解析を行い、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大により、データマネジメントについての雇用が困難であり、人件費を使用しなかったこと、および、国際学会(OARSI 2020 World Congress)がキャンセルとなったため、次年度使用額が生じた。読影システムを用いた読影の開始時期が遅れ、さらに読影に予測より時間がかかることが判明したため、読影についての雇用を行い、人件費として使用することを計画している。
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