2022 Fiscal Year Annual Research Report
患者術野に一致投影した解剖と手技バーチャルガイドのホログラフィー手術支援システム
Project/Area Number |
20K18105
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Research Institution | 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部) |
Principal Investigator |
藤崎 章子 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部), 泌尿器科, 医師 (60795433)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 骨盤臓器脱 / 尿失禁 / 経腟手術 / ナビゲーション手術 / バーチャルリアリティー / 複合現実 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨盤内は狭い空間に様々な臓器・血管が存在し手術修得が困難である。女性の生涯1割以上が手術を受ける骨盤臓器脱や尿失禁手術では、腹腔鏡/ロボット支援下手術でも経腟手術でも盲目的操作が存在するため、手技習得が困難であるという課題がある。症例数の少ない術者では、合併症率が高く、再手術率も高いと報告される。 そこで、患者個々の画像データを利用し、市販のバーチャルリアリティー端末で患者の体に一致するように血管などの解剖や重要運針・穿刺をバーチャルガイドで提示し、ナビゲーション下に手術を行う盲目的操作をなくした手術支援システムを確立した。経腟骨盤臓器脱修復術や尿失禁の手術では特殊な形の針を用いた盲目的な操作があり、術者にとって最もストレスを感じる操作と言われているため、とくにこの操作を安心安全に行えるように、バーチャル端末でも特殊な針、特殊な操作を提示できるようなシステムを開発した。症例を重ね、このシステムが安全に施行できることを確認できた。 当初、既存のソフトウェアを活用し、患者の骨盤部CTから解剖ホログラフィーを自動的に作成するアプリケーションを開発を検討していた。しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、高齢者に多い良性疾患である骨盤臓器脱、尿失禁治療への受診控えという背景もあり、手術を行う患者数が減少したこともあり、症例の蓄積が困難になった。アプリケーション開発に必要な十分な症例数を蓄積できなかったため、解剖ホログラフィーを自動的に作成するアプリケーションの開発は断念した。
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Research Products
(3 results)