2022 Fiscal Year Research-status Report
性分化疾患の性腺の免疫組織染色と遺伝子解析を用いた新規評価法の開発
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20K18129
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Research Institution | Osama Woman's and Children's Hospital |
Principal Investigator |
松山 聡子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 骨発育疾患研究部門, 客員研究員 (70800431)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 性分化疾患 / 不妊 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年7月にDe Falco博士の研究室へ研究の場所を移し、遺伝子解析のためにマウスを使用した研究を開始した。De Falco博士の研究室へ研究の場所を移してから10か月の間にマクロファージが精巣のステロイド産生に果たす役割についての総説を筆頭著者として報告した。また、成体マウスにおいて、精巣マクロファージがライディッヒ細胞のテストステロン産生に影響を与えることが示唆されているが、マクロファージがライディッヒ細胞を制御するメカニズムは充分に理解されていない。マクロファージの性腺の発生・発達過程に着目して研究を行っている。 近年、マクロファージは、ホルモン受容体の発現により、グルココルチコイド(GC)、アンドロゲン、エストロゲンなどのステロイドホルモンの標的であるだけでなく、ステロイドホルモンの変換・代謝能も有していること(Rubinow KB. Mol Metab, 2018)が明らかになってきた。さらには、心臓や肝臓の組織常在マクロファージにおけるグルココルチコイド受容体(GR)の研究から、GRシグナルは、マクロファージの機能を調整し、組織の恒常性を維持している(Diaz-Jimenez, et al. Front Immunol, 2021)ことが分かってきた。精巣マクロファージのホルモン受容体の役割については明らかになっていない。 この点に着目して研究を行っている。 留学先研究施設の研究会で、研究成果を報告するなど順調に成果をだせている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
留学先でも研究を継続しているが、研究のセットアップに時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
精巣マクロファージのホルモン受容体の役割に着目して研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
留学先で研究環境を整えるために時間を要し、本年度の研究計画を次年度に後ろ倒しする必要があった。
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