2022 Fiscal Year Annual Research Report
先天性上部尿路異常の治療に向けての間葉細胞を標的とした再生医学的フロンティア研究
Project/Area Number |
20K18150
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
日向 泰樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (50741279)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 尿路 / 間葉 |
Outline of Annual Research Achievements |
尿路に重大な異常を示す先天性疾患の治療方法の確立に、多くの困難が伴っている。特に尿路の低形成に対して、手術治療の効果は限定的であり、根本的に術後の間葉層、平滑筋層を再建することが求められている。 小児泌尿器科領域において、CAKUT(Congenital anomalies of kidney and urinary tract:先天性腎尿路異常)を含む尿路異常の根本的治癒に向けて、尿管の 間葉、平滑筋層の分子発生メカニズムの解析に基づいた、尿路系に関する様々な再生医学研究を行った。先端的外科治療を行う前に、尿路の状態を解析するため のassay系が必要となり、in vivoで尿路を評価するために、2020年度は世界で初めてマウスの尿路の評価系を作成し、publishした(SREP 2020)。尿路の評価として、インドシアニングリーン (ICG)ならびに造影剤を用いて、尿路の描出を可能とした。続いて、樹立した評価系を用いて、マウスの尿路の組織損傷に対する上皮、間葉の変化を評価した。尿の漏出による組織の損傷状態について、世界的にエビデンスが不十分な状態であるため、世界で初めて、マウス尿道損傷モデルを作成し、尿漏出による、組織の損傷、線維化の評価を行ないつつある。 2022年度は、治療の評価系としてのassay系として尿道周辺組織の損傷の評価、尿の漏出による組織の損傷状態について、尿道損傷後の尿道狭窄について解析した。尿道にはvascular richな尿道海綿体という特徴的な構造が存在することが知られており、病態としても未知なspongio-fibrosisという概念がある。その概念を樹立したマウス尿道損傷モデルを用いて、再現、評価した。上皮の細胞増殖について、並びに間葉の線維化について評価した。現在論文投稿を用意中である。
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Research Products
(3 results)