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2023 Fiscal Year Research-status Report

赤血球の酸素運搬能に着目した胎盤機能不全の分子病態機序の解明

Research Project

Project/Area Number 20K18158
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

佐山 晴亮  東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (00775041)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords胎児発育不全 / 妊娠高血圧腎症 / 赤血球
Outline of Annual Research Achievements

胎児発育不全(FGR)/妊娠高血圧腎症(PE)患者の赤血球検体採取方法について検証中である。赤血球内での代謝は激しいため、赤血球内の2,3-BPGは比較的早期に分解されると予測される。実際に検体採取する上で、外来患者からの検体採取をすることになるが、これは中央検査室で一定した条件で採取する必要が出てくる。その条件が臨床検査の実務を妨げない範囲内で実現可能であることを確認するためにたため、複数の条件下で2,3-BPGの安定性を検証した。すると、検体採取してからの必要十分な処理時間、処理方法を確立することができたので、これをもとに赤血球検体を採取できると考えられるので、今後は積極的に赤血球検体を採取していく予定である。血清に関しては、すでに検体採取は進んでいる。
また、FGR/PE患者の胎盤検体も集まりつつあるので、胎盤内におけるアミノ酸トランスポーターの発現を検証していく予定である。
マウスを使用した実験に関してはまだ着手しておらず、ヒトにおける赤血球のデータおよび胎盤でのアミノ酸トランスポーターの発現状況が分かり次第、着手する予定である。
これまで、核酸トランスポーターであるENT1を赤血球特異的にノックアウトしたマウスを用いて、FGRにおける酸素供給の重要性、胎盤での低酸素の悪影響を提唱してきたが、この度、JCI Insightに論文が無事掲載された。Maternal erythrocyte ENT1-mediated AMPK activation counteracts placental hypoxia and supports fetal growth.これは、今後の研究の礎となる論文で、これを基に研究を発展させていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

人事異動があり、2年間大学での勤務から外れていたため。

Strategy for Future Research Activity

4月から大学での勤務となったため、当初予定していた計画を推進していく。

Causes of Carryover

研究が遅れており、来年度に持ち越したいため。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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