2020 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸がん妊孕性温存手術後妊娠における腟内細菌叢解析
Project/Area Number |
20K18173
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
春日 義史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60570877)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 細菌叢 / 周産期医療 / 腟分泌物 / 子宮頸がん / 早産 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は①子宮頸がん妊孕性温存手術(子宮頸部円錐切除術や広汎子宮頸部摘出術)後妊娠と非手術後妊娠における腟内細菌叢の相違を明らかにし、子宮頸がん妊孕性温存手術が妊娠における腟内環境制御に与える影響を明らかにすること、②子宮頸がん妊孕性温存手術後妊娠における腟内環境の妊娠中継時的変化を明らかにすることである。 2021年3月末までに85人の患者から同意を得て、合計215検体を採取した。なお、子宮頸部円錐切除術後妊娠症例は8例、広汎子宮頸部摘出術後妊娠は13例から同意を得ている。これまでに円錐切除術後妊娠1例、広汎子宮頸部摘出術後妊娠1例で妊娠12週以降の流産となってしまっており、非子宮手術後症例も含めた5例で早産分娩に至った。 2021年夏を目安に1度解析を行い、子宮頸部円錐切除術後妊娠および広汎子宮頸部摘出術後妊娠と非手術後妊娠の腟分泌物細菌叢の違い、および子宮頸がん妊孕性温存手術後妊娠における腟内環境の妊娠中継時的変化を明らかにする予定である。その結果は2022年度の日本産科婦人科学会学術講演会で発表し、英語論文で発表する準備を行う予定である。 また、本研究を遂行するために必要な臨床データとして、広汎子宮頸部摘出術後妊娠の初期流産例に対する治療方針を記した論文を2020年度中にActa Obstetricia et Gynecologica Scandinavicaに投稿し、2021年4月2日にpublishされた。また、広汎子宮頸部広汎子宮頸部摘出術後妊娠の周産期管理に関する総説を作成し、2020年度中にGynecologic Oncology誌に投稿し、2021年4月21日にpublishされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者の同意取得ならびに検体採取は当初の予定通りに進行しており、今夏に解析を予定できるところまできているので概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今夏に解析を行い、結果を結果を学会や論文で発表する準備を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延により出席を予定していた学会がいずれもWeb開催となり、現地に行く必要がなくなったことから旅費を支出する必要がなくなったため 使用計画: 英文校正費 65,202円
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