2020 Fiscal Year Research-status Report
母体と胎児の分子生物学的コミュニケーションツールとしてのエクソソームの役割の解析
Project/Area Number |
20K18199
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
栃木 秀乃 埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90623695)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エクソソーム / 子宮内膜脱落膜化 / 着床 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠成立、妊娠維持、分娩に至る過程は、母体と胎児間の協調した相互作用が重要と考えられている。また、その協調的な相互作用の障害が、不妊症や妊娠高血圧症などの病態に関わっていると考えられる。本研究では、母体-胎児間の双方向のコミュニケーションを担うものとしてエクソソームに着目し、エクソソームを介した母体と胎児間の相互シグナルについて明らかにすることを目的として研究を進めた。本年度は、子宮内膜脱落膜化細胞から分泌されるエクソソームの精製を行い、ナノサイトによる粒子解析と電子顕微鏡による確認により確かにエクソソームが精製されていることを確認できた。今後、エクソソームに含まれるmRNA,miRNAの解析及び、子宮内膜脱落膜化細胞が発現しているmRNA,miRNAとの違いについて解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エクソソームの精製については予定通りに進めることができた。miRNAの解析についてはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
エクソソームに含まれるmiRNAの解析とmiRNAの着床に対する役割を解析していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響で、参加する予定の学会が中止やweb開催になったため。エクソソーム解析については一部実施することができたが、予定より検体数が少なくなったため。次年度以降には予定通り進める予定である。
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Research Products
(2 results)