Analysis of primary cilia in endometrial carcinomas

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K18226
• Research Institution: Nagoya City University
• Principal Investigator: 小島 龍司 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80833558)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 子宮内膜癌 / 一次繊毛 / オートファジー / OFD1 / SQSMT/p62

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、子宮内膜癌における一次繊毛を解析するために、手術検体を用いて悪性度の異なる子宮内膜癌組織において、一次繊毛発現の違い、一次繊毛関連タンパク、遺伝子の発現の違いを解析することを目指している。
2020年度では、いまだ報告のないホルモン依存性に変化する子宮内膜組織における一次繊毛発現について、パラフィン固定された標本を用いて蛍光免疫染色を行った。月経周期を有する子宮内膜標本を解析し増殖期内膜、分泌期内膜における一次繊毛発現の違いを確認することができた。続いて子宮内膜癌の中の約80％を占める類内膜癌について悪性度の異なるGrade1とGrade3における一次繊毛発現を蛍光免疫染色にて確認した。悪性度の異なる組織において、一次繊毛発現に違いがあることを確認できた。
今後は繊毛形成関連タンパク、オートファジー関連タンパクに着目し、一次繊毛形成、腫瘍の増殖機構との関連を解析していく予定である。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今までに報告のない月経周期における子宮内膜組織の一次繊毛発現、子宮内膜癌類内膜腺癌における悪性度の違う組織（Grade1とGrade3）の一次繊毛発現をそれぞれ確認できた。

Strategy for Future Research Activity

増殖能の異なる子宮内膜組織の一次繊毛形成機構解明のために、一次繊毛形成関連タンパク、オートファジー関連タンパクの発現について解析する予定である

Causes of Carryover

社会情勢のため学会参加する機会がなかった