2022 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸癌におけるctDNA-Liquid Biopsyの有用性の検討
Project/Area Number |
20K18228
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩橋 尚幸 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (50750907)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リキッドバイオプシー / 子宮頸癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
進行子宮頸癌の予後は不良であり,新規治療戦略が求められている. 現在, 新規治療薬と して抗PD-1抗体を用いた臨床治験が行われているが, 有効な症例を 絞り込むための治療予測・薬剤選択バイオマーカーが求められている. 候補として, 腫瘍組織の遺伝子変異数の指標であるTumor Mutation Burden (TMB)が報告 されているが, 進行/再発症例で十分な組織採取が困難な症例では解析できない. 近年肺癌において, TMBをLiquid Biopsyで検出する, “Blood Tumor Mutation Burden”が報告され, 免疫療法の効果予測マーカーとして世界的に注目を集めている. 申請者らは以前より婦人科癌における超高感度次世代シーケン サー法であるCAPP-seq (cancer personalized profiling by deep sequencing) を用いたLiquid biopsy 研究を開始しており, 本研究ではその技術を応用する ことにより,子宮頸癌の治療における新規血液バイオマーカーとしての “Blood Tumor Mutation Burden (bTMB) ”の有用性について検討する. 子宮頸癌16例のリキッドバイオプシーサンプルから抽出したctDNAを用いたCAPP-seqを行い, 遺伝子変異プロファイリングや “bTMB”の解析を行った. ペア となる子宮頸癌FFPE組織から腫瘍DNAを抽出し, 組織からの遺伝子変異プロファイリングも行った.
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