2022 Fiscal Year Research-status Report
全エクソン解析を用いた高異型度漿液性癌の卵管起源説に基づく発癌機序の解明
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20K18232
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中村 康平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10775802)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 婦人科腫瘍学 / 卵巣癌 / 全エクソン解析 / トランスクリプトーム解析 / 発癌機構 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣高悪性度漿液性癌(HGSOC)の卵管上皮起源説が注目されている。我々は以前に、癌化に必要な3つの遺伝子異常(p53/KRAS/c-Myc or Akt)を同定し、卵管采上皮不死化細胞株を用いたin vitro発癌モデルを構築した。 今回我々は、様々な組織型の卵巣癌検体を用いて、Whole exome sequencingとRNA-seqを行い、組織型ごとの遺伝子プロファイルやRNA発現の差異を明らかにした。 これらは、多施設共同研究として「次世代型統合的がん診断システムの精度向上のために、約1万症例の全エクソン解析を行い、日本人がんゲノムデータベースを構築する研究」へのエントリー症例を用いて全エクソン解析、トランスクリプトーム解析を含む統合解析を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に沿い、計画通りに研究を遂行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
データのまとめ段階に入り、論文作成を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症により学会出張や研究会参加が減少したため、予定使用額よりも使用額が減少した。今年度は論文執筆や学会参加にも費用を要するため、繰り越し分はそちらに充当して研究を遂行する予定である。
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