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2021 Fiscal Year Research-status Report

鶏卵モデルを用いた喉頭乳頭腫難治化要因の解明

Research Project

Project/Area Number 20K18247
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

中西 庸介  金沢大学, 医学系, 助教 (20623648)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords喉頭乳頭腫
Outline of Annual Research Achievements

実臨床において、喉頭乳頭腫はNBIにて毛細血管が豊富に発達している ことが確認されているが、同じ頭頸部の乳頭腫でもHPVの関与が認められない咽頭、副鼻腔の乳頭腫では喉頭に比して血管増生は乏しく、臨床的には治癒しやすい。そこで、われわれは血管新生の程度にHPV感染が関与することが喉頭乳頭腫の難治化と関連していると考えた。本研究では、鶏卵モデルを用いて部位別の乳 頭腫の生着状況と血管内皮増殖因子の発現を比較検討する。本研究により腫瘍側の因子として血管新生が喉頭乳頭腫の増殖に与える影響、宿主側の因子として自然免疫を介した オートファジーの影響を検証し、血管新生、オートファジーを標的とした新規治療法の基礎を創出する。昨年度までは孵卵器を準備して、鶏卵の発育条件などの設定を行った。2021年度は、喉頭乳頭腫患者の組織を鶏卵に移植する実験を施行した所、生着が確認されたものの、腫瘍の増大が十分ではなかった。腫瘍採取後から鶏卵への移植までの時間を可能な限り短縮(1時間以内)して行ったものの、腫瘍増大は不十分だったことから、鶏卵の問題が大きいと考えられた。鶏卵の血管増生が今までよりも十分に見られた後の移植を検討している。今後は鶏卵の発育方法(具体的には鶏卵発育期間や転卵設定などを調整予定)などについても再度見直しをして、鶏卵培養による腫瘍の発育が観察されたのちに、実検体で実験を遂行し、薬剤投与の試験を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

鶏卵への組織の生着が想定していたほど得られないことが要因と考えられる。

Strategy for Future Research Activity

条件の見直しを早急に行ったのちに、実検体で再度実験を行う予定である。

Causes of Carryover

鶏卵培養の実験が予定より遅れていることが原因と考える。もともと購入を予定していた顕微鏡のスケールなどを購入予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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