2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of next-generation simulation-based training for head and neck surgeries
Project/Area Number |
20K18255
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
三谷 壮平 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (00568850)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外科教育 / 技術伝承 / バーチャル・リアリティ / シミュレーショントレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的にある次世代の手術トレーニングに関連し、以下の研究をおこなった。 手術技術に関して重要なことは何か、4カ国の頭頸部外科医により、頭頸部外科手術の基盤となる技術スキルの言語化を行い論文化した(Annals of Surgery Open. 2021)。これを用いて、熟達した外科医と若手外科医との技術スキルに対する認識のギャップを明らかにした(頭頸部外科. 2023)。また、これまで外科医の感覚的なものであった手術スキルを数値化する取り組みを行った。結紮縫合スキルに続き、鼻内視鏡スキル(Auris Nasus Larynx. 2023)をそれぞれ論文化した。また、腫瘍シミュレータを開発し、これを用いて腫瘍切除スキルの数値化について現在論文作成中である。これまで外科医のいわゆる暗黙知であった手術スキルを言語化あるいは数値化することにより、他者へ伝えることができる形にすることができた。これらを用いて、耳鼻咽喉科頭頸部外科医の育成を早めることが可能となる。 また、バーチャル・リアリティ技術を用いて手術教材をホログラムとして投影できるアプリを開発し、ご遺体を用いたカダバートレーニングに使用し有用性を報告した(頭頚部癌.2021)。また、腫瘍切除術への技術の利用も経験した(Laryngoscope Investigative Otolaryngology. 2021)。バーチャル・リアリティ技術は、複雑な立体構造を有する頭頚部領域の解剖の理解や手術の手順の理解に有用であると思われた。 これら次世代の手術トレーニング、手術教育を行うことにより、耳鼻咽喉科頭頸部外科医の育成を早め、質の高い手術を提供することができると期待される。
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Research Products
(18 results)