2020 Fiscal Year Research-status Report
加齢性難聴を規定する候補遺伝子XKR4の病態への関与
Project/Area Number |
20K18293
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
野口 勝 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50626760)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | XKR4 / 加齢性難聴 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はXKR4の霊長類の内耳における発現の局在確認を行った。我々が霊長類モデルとして用いている、コモンマーモセットの蝸牛切片を作成した。5歳のコモンマーモセットの蝸牛切片に、抗XKR4抗体を用いて免疫染色をおこなったところ、コルチ器の支持細胞および外側壁においての発現が示唆された。コルチ器での局在を確認することができたため、XKR4が聴力の加齢性変化に関与している可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍での研究室への立ち入り制限の期間等により研究はやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
霊長類の内耳での局在が確認できたため、今後は生物学的に蝸牛の加齢性変化に影響を与えているかを検討する必要がある。今後はマウスでの局在が、霊長類モデルと相同性があるかを確認する。相同性があると思われる場合は、ノックアウトマウスにおける、聴力と発現との関連性について検討する。
|
Causes of Carryover |
未使用額の発生は効率的な物品調達を行った結果である。
|
Research Products
(1 results)