2023 Fiscal Year Research-status Report
α-galcerシートとNKT細胞免疫系を用いたアレルギー性鼻炎の新規治療法
Project/Area Number |
20K18304
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
栗田 惇也 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80867268)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アレルギー性鼻炎 / α-garcel / 舌下免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に実施した実験では鎮静方法を改良し適切な舌下免疫療法を実施したにもかかわらずα-galcer含有フィルムの舌下免疫療法におけるアジュバント効果(症状抑制)は明らかではなかった一方で、マウス頚部リンパ節のmRNA解析ではVα14の発現上昇が認められた事から、α-galcerフィルムによってNKT細胞が局所に誘導されている可能性は示された。我々の使用しているアレルギーモデルマウスの症状発現が弱いために、舌下免疫療法後の症状に差が出なかった可能性を考え、モデルマウスの確立方法について再検討を行った。腹腔感作の頻度、OVA点鼻方法・頻度について検討を行ったが、マウスに対するアレルギー感作誘導は適切に行われているとの結論に至った。この事からα-galcerフィルムは口腔底粘膜を通して局所(頚部リンパ節)にNKT細胞を誘導するものの、舌下免疫療法に対するアジュバント効果(臨床症状を抑制する)を発揮するまでは至らないのではないかと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験系は確立していたがα-galcerフィルムのアジュバント効果は明らかではなかった。後述するように保存血清を用いた解析を持って解析終了としたいため、研究期間の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
保存してあるマウス血清中IgEの変化を解析することで、α-galcerフィルムによる血清学的変化を解析予定である。
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Causes of Carryover |
教室が保有する機会・試薬で代用できる部分があったため一部予算は翌年度に持ち越しとしている。次年度は血清検体でのIgE測定を外注で予定しており、この検討に充てる予定である。
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