2022 Fiscal Year Research-status Report
Cell transplantation for regeneration of the inner ear hair cells
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20K18315
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
竹田 大樹 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (10845986)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 細胞移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトの蝸牛有毛細胞は一度失われると再生しないことが分かっており、近年induced pluripotent stem (iPS) 細胞等の幹細胞を用いた研究が急速に発展を遂げており、in vitroで内耳有毛細胞に分化させる技術が様々な施設で報告されている。マウス幹細胞はトリ内耳内で有毛細胞に分化することが示されているが、哺乳類の内耳内で蝸牛有毛細胞まで分化したという明確な報告はほとんど無いのが現状である。今回分化させたヒト多能性幹細胞をマウス胎生期内耳に移植することで移植細胞がコルチ器に生着し、有毛細胞に分化するのかを検討するのが目的である。 これまで、In vitroの研究では共同研究先の慶応大学にてすでにヒトiPS細胞から内耳前駆細胞への分化誘導に成功しており、PCR、免疫細胞化学染色にて内耳前駆細胞マーカーの発現を確認した。また、現在当科で輸送後の細胞を解凍し細胞の生存に問題がないことを確認できている。更に、レシピエントとなる野生型のマウスを飼育中で妊娠出来次第細胞を投与し今後評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナの影響で思うように実験が進まなかったこともあり大幅に遅れている。今年度が最後になるため現在急速に実験を進めている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
マウス細胞の培養はコンタミネーションの関係上ヒト細胞と同時には出来ないため、先にヒト細胞の実験を行い、時間的な制約で開始できなければヒト細胞のみでの実験のみ行う。
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Causes of Carryover |
実験の遅れにより持ち越しとなっているため。
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