2021 Fiscal Year Research-status Report
POEMS症候群治療における眼所見と全身症状の関係に関する研究
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20K18336
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岩瀬 雄仁 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60867638)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | POEMS症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
POEMS症候群患者に対して治療前、治療開始後3か月、6か月、12か月でそれぞれ視神経乳頭周囲の網膜厚(peripapillary Retinal Thickness:pRT)をRS- 3000(Nidek社)にて計測、脈絡膜厚はスペクトラリス(ハイデルベルグ社)のenhanced depth imaging(EDI)の設定にて計測する。全身状態を評価する指標として、Performance Status(PS)、Overall Neuropathy Limitation Scale(ONLS)、血清アルブミン濃度、握力、神経伝導検査(NCS)による複合筋活動電位(CMAP)、神経 伝導速度などを評価する。それに加え、光干渉断層血管撮影(OCTアンギオグラフィ:Plex Elite 9000(ZEISS))による視神経乳頭、黄斑部の撮影を行っている。POEMS症候群における視神経乳頭浮腫の状態をOCTアンギオグラフィで撮影することで、乳頭周囲、黄斑周囲の血管の状態を解析し、全身状態との関連について探っていく。OCTで得られた検査データと、全身状態に関連するデータをP<0.05を統計学的に有意とした、spearman順位和検定を用いた単変量解析とステップワイズ重回帰分析を用いて多変量解析を行う。POEMS症候群におけるOCT所見を用いて、血清VEGF濃度とは別の新たな治療予後予測因子確立をめざす。2022年度にはOCTアンギオグラフィで撮影した視神経乳頭周囲の血管密度に関して学会発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
希少疾患の為、症例数が少ないが、今年度も症例の追加を行えた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例を蓄積しつつ、検査結果をまとめ、解析を行い、結果を学会、論文にて報告する。
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Causes of Carryover |
感染症流行のため遠方の学会参加がなかったため。翌年は状況に応じて学会参加の旅費などに使用する。
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