2022 Fiscal Year Annual Research Report
増殖糖尿病網膜症におけるCdk5とERK回路の関与について
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20K18345
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
仁木 昌徳 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (20861082)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 外科 |
Outline of Annual Research Achievements |
増殖糖尿病網膜症(PDR)の患者群とコントロール群で回収した硝子体液の解析を進めた。硝子体液中のPPARγ、Cdk5およびp35濃度をenzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) kitを用いて測定し、さらに硝子体液中の総蛋白質濃度も測定した。PDRを有する患者の硝子体液中のPPARγ、Cdk5、p35濃度の上昇は、眼局所でPPARγ、Cdk5、p35が産生されただけではなく、糖尿病網膜症に伴う血液網膜関門の破壊により血漿中の成分が漏出して上昇した可能性がある。この漏出による影響を最小限にするためPPARγ、Cdk5、p35の各濃度は総蛋白質濃度で除した値として評価した。 PDR患者群の蛋白質濃度は、コントロール群に比べて有意に高く、同様にPPARγ濃度、Cdk5濃度、p35濃度もコントロール群に比べて有意に高かった。 さらに各因子の濃度に有意な関連があるかどうかを調べた。PPARγとCdk5との間には有意な正の相関があった。Cdk5とp35との間、PPARγとp35との間には有意な相関はなかった。
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Research Products
(1 results)