2020 Fiscal Year Research-status Report
機能的MRIを用いた痛覚過敏型ドライアイの新しい分類と診断法の確立
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20K18370
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田川 義晃 北海道大学, 大学病院, 医員 (50632494)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ドライアイ / 安静時機能的MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
被験者の安静時機能的MRIの撮像に向けて各種のドライアイ患者の選定を行い、さらに臨床的に必要なデータの選定、取得を行うなどしていた。この作業を通して実際に撮像を行うのに適切な被験者(ドライアイ患者)を選定していくことを目的としている。実際にはドライアイには様々なサブタイプが存在するため、明確な基準に従ってサブタイプごとのリクルートが可能かどうかを検証していた。また、被験者の背景にある臨床的なデータを確認していくことで、ドライアイのサブタイプごとの違いを明確にすることができるようになってきたと考えている。安静時機能的MRIを撮像したときにサブタイプごとでの差異が明確になる方が臨床的にも意義が高いと考えられるため、被験者の選定、ドライアイをサブタイプごとに分類することが本研究の成否につながると考えられ、その作業を慎重に行っている。また、安静時機能的MRIの撮像についても、適切に脳機能、脳活動を反映したデータが取得されているかについても検証を行っている。これにより、ドライアイ患者の安静時機能的MRIを撮像した際にも問題なく、適切に画像情報、機能情報が取得されているかを確認することが可能になると考えている。 以上、各種サブタイプのドライアイ患者での安静時機能的MRIを撮像する準備を整えている状況であり、被験者の選定、撮像方法の妥当性などを確認できた段階であり、残りの研究期間でメインのデータ取得を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今までの計画に従って研究を進めていく予定。
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Causes of Carryover |
本年度は患者の選定やその臨床的特徴の見極め、また臨床的特徴のデータ解析などを主に行っており、fMRIの被験者として適格かどうかの評価に十分な時間および検討を費やしていた状況であった。したがって、研究費としての予算を必要としない作業が主であったため、次年度にfMRIの撮像について施設利用料や被験者への謝礼という形で予算を執行する予定である。
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