2022 Fiscal Year Research-status Report
神経吻合部の早期機能回復に対する多血小板血漿の効果の検討
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20K18410
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
加藤 小百合 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (70866839)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多血小板血漿 / 神経再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では多血小板血漿の投与による縫合神経回復の組織学的課程の変化や、神経回復速度の変化について、その有効性を明らかにしていくことを目的とした。また自家組織由来で安全であるのが多血小板血漿の利点であるが、実臨床では血液製剤を使用し多血小板血漿を精製している報告や、あるいは重度貧血等の理由で多血小板血漿の使用が困 難な症例が認められている。また動物実験における神経再生に対する効果の報告に関しても、他個体由来、同一個体由来の多血小板血漿を使用したものが混在している。このような観点から、自家由来と同種異家由来の多血小板血漿での効果の違いも検討することとした。 Wistar系ラットを用い多血小板血漿を精製し、坐骨神経を切断し再縫合ののち、縫合部に多血小板血漿を添付する。多血小板血漿を添付しない偽手術を行う群をコントロールとし、機能的、組織学的に検討を行う。さらに対象ラットは、自家由来の多血小板血漿を使用する群と、同種異家由来の多血小板血漿を使用する群、コントロールの3群で分け、その違いを検討する。術後1週間、2週間、4週間、6週間、8週間時点におけるSFI(Sciatic Functional Index)を測定するとともに、術後8週時点での神経標本(切断部から5mm、10mm)を作成し、軸索の数・径を計測し、比較した。 3群とも3匹ずつ上記実験を試行し、標本を採取。計測結果に関して、第31回日本形成外科学会基礎学術集会で経過報告した。その後さらに各群2匹づつを追加し、標本を採取した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度、COVID-19のパンデミックのため緊急事態宣言が複数回発出され、研究活動が大幅に制限された。そのため、2021年度初めの時点で研究は予定よりも大幅に遅れていた。 2021年度に入り、自動血球計算計の手配に時間を要したり、実験に必要な物品の納期や、施設での利用制限などが重なり、進捗は予定よりも遅れていた。 2022年度は戦争の影響もあり引き続き必要物品の入手困難等があったことと、神経標本の画像解析の方法を決定することに時間を費やしたため、実験はの進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
得られた標本のデータ解析と統計学的処理を行い、論文化を行う。
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Causes of Carryover |
画像解析と統計的処理、論文化が前年度で達成できなかったため。引き続き解析をすすめて、画像解析や統計処理、論文化に対して使用していく予定である。
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Research Products
(1 results)