2020 Fiscal Year Research-status Report
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20K18430
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Research Institution | Kobe City Medical Center General Hospital(First Clinical Division, Second Clinical Division, Third |
Principal Investigator |
松添 晴加 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 副医長 (70814721)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ケロイド / 肥厚性瘢痕 / 神経原性炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ケロイド・肥厚性瘢痕の組織内での神経線維の分布や神経関連タンパクの発現を組織学的手法および分子生物学的手法を用いて検討、組織内における神経の局在と掻痒、疼痛といった症状との相関(①~③)、炎症と神経の異常との関与(④)について明らかにすることを目的にしている。 ① 採取した検体をホルマリン固定パラフィン包埋して、HE染色および免疫組織学的染色(抗S-100抗体・抗PGP9.5抗体、抗CGRP抗体、抗SubstanceP抗体、抗NGF抗体坑、p75抗体等の種々の抗体を使用)を行う。scaning顕微鏡にて組織内でのそれぞれの染色分布を確認し、コンフォーカルレーザー顕微鏡にて、線維の伸長や組織での分布をさらに詳細に解析する。 ②in situ hybridizationを行い、それぞれのタンパクの組織内発現を詳細に確認する。 ③採取した組織検体を細切し凍結する。この凍結された組織からRNAを抽出し、real-time PCRを施行し、NGF、S-100、PGP9.5、CGRP、Substance P、p75等の神経関連タンパクの発現を見る。 ④検体より、はい出し法を用いて細胞採取、培養し、ケロイド由来線維芽細胞様細胞に神経ペプチドを添加して、細胞の炎症性サイトカインの産生を測定し、正常皮膚由来のものと比較する。 2020年度はケロイド3件、正常皮膚4件の検体を採取し、ホルマリン固定パラフィン包埋および凍結保存した。今年度新たにケロイド2検体、正常皮膚2検体について③のreal-taime PCRを施行、結果を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19による影響で一時期研究室が閉鎖されていたことや手術の制限が出たことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点でケロイド2検体、正常皮膚2検体のreal-time PCRを施行したが、検体数を増やしてさらに検討する。また、採取した検体をホルマリン固定パラフィン包埋して、HE染色および免疫組織学的染色(抗S-100抗体・抗PGP9.5抗体、抗CGRP抗体、抗SubstanceP抗体、抗NGF抗体坑、p75抗体等の種々の抗体を使用)を行い、scaning顕微鏡にて組織内でのそれぞれの染色分布を確認し、コンフォーカルレーザー顕微鏡にて、線維の伸長や組織での分布をさらに詳細に解析する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、本年度は免疫学的組織染色の追加検討が未施行であり染色関連試薬購入がなかったことがあげられる。 次年度の使用計画としては、免疫関連試薬、real-time PCR用試薬、分子生物学的実験用試薬の購入が必要である。またCOVID-19の流行によって思慮するが可能な限り学会の現地参加をし、研究結果の発表を計画している。
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