2020 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of collagen fiber synthesis and dissolution by fibroblast using novel multi-imaging
Project/Area Number |
20K18469
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
平嶋 伸悟 久留米大学, 医学部, 講師 (70647784)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | コラーゲン線維 / FIB/SEM / picrosirius red染色 / CLEM / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
[目的]本研究は、in vitroにおいて線維芽細胞の細胞内外に置けるコラーゲン線維およびコラーゲン線維束の形成/分解過程とその調節機構を新機軸イメージング法を用いて機能形態学的に明らかにすることを目的とする。また、線維芽細胞はギャップ結合を介した細胞間コミュニケーションにより創傷治癒や線維化に関連することが報告されている。そこでギャップ結合阻害薬が線維形成において、形態的にどのような影響を与えるか解析した。 今年度は歯根膜線維芽細胞を対象に実験を進めた。 [方法]微細なコラーゲン線維については、Picrosirius red染色とFIB/SEMを組み合わせたCLEMにより、解析を進めた。また線維の3次元再構築にはDeep learningを用い、定量解析を行った。さらに培養液にギャップ結合阻害薬を添加した実験群と添加していない対照群に分け、解析した。 [結果]実験群と対照群では形成された線維について、3次元的に解析することで形態学的に有意な差があることがわかった。 以上の結果について、各学会で発表予定である。また現在はこの結果をまとめ、論文投稿を準備している。 今後各組織における線維芽細胞(皮膚、肺等)について解析を進める予定である。また、メゾスケールにとどまらずより広いスケール及び微細な領域での解析を加え、マルチスケールでの解析へと進める予定である。さらに培養液に炎症性サイトカイン等を添加し、コラーゲン線維分解過程についても解析を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画に基づき、今年度は歯根膜線維芽細胞を対象にメゾスケールにおけるコラーゲン線維形成とギャップ結合阻害薬が線維形成に与える形態学的影響について解析を進めた。解析方法については、新たな定量解析を開発し応用した。 以上の結果について、今後の学会で発表予定である。またこの結果をまとめ、現在論文投稿を準備している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は歯根膜線維芽細胞について解析を進めた。今後各組織における線維芽細胞(皮膚、肺等)について解析を進める予定である。また、メゾスケールにとどまらずより広いスケール及び微細な領域での解析を加え、マルチスケールでの解析を試みる。また培養液に炎症性サイトカイン(IL等)を添加し、コラーゲン線維分解過程についても今年度開発した解析方法を基軸に解析を進める予定である。
|
Causes of Carryover |
理由:令和2年度は論文投稿費等を支出しなかったことにより、次年度使用額が生じた。 使用計画:以下に記載した通り、令和3年度は論文投稿や試薬の購入、学会出張を行う予定である。 1:論文投稿・論文を作成を現在行っており、英文校正費や投稿費が必要となる。2:令和3度実験計画に必要な試薬(抗体等)の購入を予定している。3:国内外の本研究に関する学会出張を予定している
|
Research Products
(6 results)