2021 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of collagen fiber synthesis and dissolution by fibroblast using novel multi-imaging
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20K18469
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
平嶋 伸悟 久留米大学, 医学部, 講師 (70647784)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | FIB-SEM / 歯根膜 / 線維芽細胞 / Deep learning / Array tomography |
Outline of Annual Research Achievements |
歯根膜線維芽細胞のコラーゲン線維束の線維形成の方向性について、2020年に発表したPicrosirius red染色とFIB/SEMを組み合わせたCLEM (Hirashima, et al.Microscopy (Oxf) 69:324-329)を用い、培養液にギャップ結合阻害薬を添加した実験群と添加していない対照群にわけ、Deep learningを駆使した定量解析を行った。実験群と対照群では形成された線維について、3次元的に解析することで形態学的に有意な差があることがわかった。 また、mesoscaleから細胞の全体構造の解析を可能とするArray tomographyとFIB-SEM tomographyを組み合わせた解析法を開発し、MIcroscopy(Oxf)誌へ報告した。 以上の結果について、日本顕微鏡学会総会第77回学術講演 シンポジウムにて報告し、論文投稿の準備を進めており、2022年度中の投稿を目指している。2022年度には日本顕微鏡学会総会第78回学術講演 シンポジウムにて上記の報告を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の実験計画に基づき、マルチスケールでの解析を可能とする方法論について報告し、歯根膜線維芽細胞を対象にメゾスケールにおけるコラーゲン線維形成とギャップ結合阻害薬が線維形成に与える形態学的影響について、論文としてまとめている。しかしながら、各組織における線維芽細胞(皮膚、肺等)についての解析については予備実験にとどまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究期間中に開発した方法を用いて、各組織における線維芽細胞(皮膚、肺等)についてマルチスケールでの線維形成過程について解析を進める予定である。さらに培養液に炎症性サイトカイン等を添加し、コラーゲン線維分解過程についても解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
理由:令和3年度は、コロナ禍のため学会がオンライン開催となったことで出張費支出が削減できたため、次年度使用額が生じた。 使用計画:以下に記載した通り、令和4年度は論文投稿や試薬の購入、学会出張を行う予定である。 1:論文投稿・論文を作成を現在行っており、英文校正費や投稿費が必要となる。2:令和4年度実験計画に必要な試薬(抗体等)の購入を予定している。3:国内外の本研究に関する学会出張を予定している。
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