2021 Fiscal Year Research-status Report
低酸素培養が歯髄幹細胞シートの特性に与える影響と歯根端切除骨窩洞再生への応用
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20K18496
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 園子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (70844322)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯髄幹細胞 / 低酸素培養 / 細胞シート / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はヒト歯髄幹細胞を高密度で培養し、温度応答性培養皿を使用することでシート状(図1)として周囲に作られた細胞外マトリックスとともに細胞移植することで、より効率的な硬組織形成を目指すものである。また、この技術に低酸素培養を加えることで、化学物質の添加なしに細胞の性質を改変し、硬組織形成の効率化を図ることが可能かを検証する。さらに、動物へのアプリケーションの方法として、歯内領域において問題となるフェネストレーションや、歯根端切除手術後の骨窩洞の治癒といった、薄い一層の骨を必要とするモデルを作成し、本法の有用性を解析する。 細胞シートを作成し、再生医療に用いることは既に行われているが、低酸素下で高密度・細胞シート培養したヒト歯髄幹細胞移植後の硬組織形成についてはこれまで報告がなく、十分な独自性と創造性を備えたものである。また、実際の臨床に則した歯根端切除手術後の骨窩洞というモデルでの骨再生を目指しており、これを高い予知性の元で効率的に進めるための新規ストラテジーの創成につながることが期待される。 新型コロナウイルス感染症の影響で実験が遅延しているほか、ロシア・ウクライナ戦争の影響で低酸素培養用の培養器の修理ができず、実験が遅延している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響およびロシア・ウクライナ戦争の影響のため、低酸素培養機器の修理が滞っており、また、物流が悪くなっているため進行状況が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、低酸素培養ができるよう、機器の修理を急ぐ。また、シート状にする細胞数および動物実験に向けてシートの移植枚数について検討実験を行う必要がある。
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Causes of Carryover |
実験計画が遅延している、およびコロナウイルス感染症の影響により学会が開催されないこともあったため、次年度使用金額が生じた。
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