2020 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病を伴った慢性歯周炎へのレスベラトロールに着目した創薬プラットフォームの構築
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20K18500
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
池田 恵莉 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40822565)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | レスベラトロール |
Outline of Annual Research Achievements |
「歯周炎」と「糖尿病」の両疾患を同時に制御する創薬プラットフォームの構築することを目的として研究を行う。歯周炎は、糖尿病の双方向の関連が指摘されている。その関連メカニズムとして、高血糖により生成されるAGEs、炎症メディエーターであるHMGb1とその受容体であるRAGEの関与が示唆されている。ポリフェノールの一種であるレスベラトロール は「歯周炎」と「糖尿病」どちらにも改善効果が報告されており、レスベラトロール にはHMGB1, AGES-RAGE系への抑制作用があることから、レスベラトロール が歯周炎と糖尿病の関連に新たな治療戦略を提唱するものになり得ると考えてその検証を行う。 in vivoにおいて糖尿病と歯周炎に対するRSVの効果の検討を行った。2型糖尿病マウスの臼歯部に9-0絹糸を結紮・留置し、慢性歯周炎を誘発した。マウスをランダムに3郡に分け、炎症が慢性化(14日)した後にRSV単量体、RSV二量体、プラセボをそれぞれ 10mg/kgを投与した。RSVの投与は週に1回、6週間とした。糖尿病に対するRSVの効果として血中HbA1c濃度を測定した。しかしながら、実験途中で複数のマウスの死亡が確認され、実験を中断した。原因として、RSVを腹腔内投与することによる細菌感染の可能性、RSVを溶解させたDMSOによる影響が考えられる。今後、RSVの投与量や投与方法、投与頻度などを再検討して実験を再度行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験動物の死亡により、データを得られていない。再度実験を行っていく。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験の方法を再検討して動物実験の倫理申請を再度行い、実験を進めていく。
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Causes of Carryover |
動物実験の中断により、動物組織を用いた解析用の費用が使用していない。今年度実験を行い使用する予定である。
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