2022 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリット組み換えPhosphophorynを応用した新規歯髄保存療法の開発
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20K18510
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中西 惇 広島大学, 病院(歯), 助教 (20848064)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 組み換えタンパク質 / 細胞接着活性 / 抗炎症機能 / DPP / DMP-1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではハイブリッド組み換えPPを用いた細胞機能制御に基づく新たな歯髄保存療法を確立するために、ハイブリッド組み換えPPの細胞接着活性、硬組織誘導活性および抗炎症機能活性について検討を行った。 本研究は液体クロマトグラフィーシステムを応用して精製した高純度なハイブリッド組み換えPPを用いて検討を行った。細胞接着活性について、MG63細胞を用いたin vitroでの検討においてハイブリッド組み換えPPが細胞接着活性を有することを示した。抗炎症機能について、D-ガラクトサミン/LPS誘導性マウス敗血症モデルを用いたin vivo 炎症モデルにおいてハイブリッド組み換えPPが致死率の改善等、抗炎症機能活性を有することを示した。硬組織誘導活性については、BMP-2マウス背部移植異所性骨形成モデルを用いたin vivoでの検討においてハイブリッド組み換えPPをBMP-2と同時移植することでBMP-2誘導性の異所性骨形成を促進する傾向を示した。 以上の結果から、深在性齲蝕による細菌感染や偶発露髄が生じ外部からの刺激に曝露されることによって炎症を起こした歯髄組織において、本研究によって示されたハイブリッド組み換えPPのもつ細胞接着活性、抗炎症機能活性および硬組織誘導機能活性等の細胞制御機能を応用することによって歯髄組織の消炎、露髄面に象牙芽細胞を呼び込み被蓋硬組織の形成を促進し、外部からの刺激遮断することを可能とする新たな歯髄保存療法の可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)