2022 Fiscal Year Annual Research Report
間葉系幹細胞が高発現する MXRA5 の歯髄組織恒常性機構探索と再生医療への応用
Project/Area Number |
20K18511
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉田 和真 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (60846856)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯髄 / 再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯髄間葉系幹細胞 (dental pulp stem cells: DPSC) はその高い増殖能や易回収性により、有用な幹細胞ソースとして様々な組織再生への応用が期待されている。さらに、DPSC は骨髄由来間葉系幹細胞 (BMMSC: bone marrow stem cells) と比べて細胞増殖能が高いとの報告もある。しかしながら、DPSC が高い増殖能を維持する機構については十分に明らかとなっていない。そこで本研究では、NCBI の The gene ontology database and informatics resource (GO analysis) から DPSC と MSC の遺伝子発現を whole genomic と比較した研究を抽出し、DPSC が高い細胞増殖能を持つ遺伝子発現基盤を明らかにするために、歯髄組織に高発現する細胞外基質コード遺伝子 MXRA5の発現パターンと MXRA5 が DPSC の増殖に与える影響を調べた。GO analysis のバイオインフォマティクス解析結果のうち、GSE123973 と GSE113297 では、Retinoblastoma 関連分子や Cell cycle、DNA replication の遺伝子発現が BMMSC と比較して DPSC で上昇していることが明らかとなった。さらに、MXRA5 は GSE123973、GSE105145、GSE113297 において、それぞれ全遺伝子中3、341、39番目に DPSC 高発現遺伝子であることを見出した。
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Research Products
(1 results)