2020 Fiscal Year Research-status Report
肥満および歯周炎に共通のmiRNAを標的とした新規抗炎症治療薬の開発
Project/Area Number |
20K18512
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐野 朋美 九州大学, 歯学研究院, 助教 (50782075)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | microRNA / 慢性炎症 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、脂肪細胞-マクロファージ相互作用による脂肪組織炎症に関与するmicroRNAを同定することを目的とし、研究ターゲットとするmicroRNAの選定を行った。 まず、in vitro脂肪細胞-マクロファージ共培養系として、E.coli由来LPS (1ng/ml) 刺激下で脂肪細胞(3T3-L1)とマクロファージ(RAW264.7)を共培養し、脂肪細胞から定法によりmicroRNAを回収した。次に、 in vivo野生型マウスにおける検討のため、野生型マウス(C57BL/6J、オス)に4週齢から12週齢まで8週間高脂肪食(HFD-60)を摂取させ、内臓脂肪組織からmicroRNAを回収した。野生型マウスに同期間通常食を摂取させた群についても内臓脂肪組織からmicroRNAを回収し、比較対象とした。 上記によって回収したmiRNAについて、マイクロアレイ解析、ターゲット予測、GO解析、パスウェイ解析、miRNA-mRNA統合解析、クラスター解析を行った。これらの結果を基に、ターゲット候補となるmicroRNAをいくつか抽出した。抽出したmicroRNAについて、リアルタイムPCR法によりマイクロアレイ解析結果の検証を行い、本研究のターゲットとするmicroRNAを選定した。 今後は、上記により選定したmicroRNAについて、脂肪組織炎症に与える影響について検討していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた計画通りに進めることができているから。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに、2020年度に選定したmicroRNAについて脂肪組織炎症に与える影響を検討予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症流行により学会がすべてWeb開催となり、旅費が全く使われなかったため、本年度使用額が予定よりも少なくなった。今後、移動が可能となれば、成果発表に使用したい。
|
Research Products
(6 results)