2022 Fiscal Year Research-status Report
FEAとCAD/CAM技術の応用によるインプラント間歯槽骨に対する応力伝達の解明
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20K18559
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松岡 隆 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (80807032)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | インプラント |
Outline of Annual Research Achievements |
コニカルコネクションの連結様式を有する歯科インプラントは、審美性の観点からジルコニアアバットメントと組み合わせることが多いが、チタンベースがインプラント構成要素に及ぼす影響については不明である。口腔内の環境をより正確に模倣するには繰返し荷重試験を行う必要がある。2種類の直径(レギュラー、ナロー)の30本のオリジナルアバットメント(ワンピースチタン、ワンピースジルコニア、チタンベース付きジルコニア)をコニカルコネクションタイプのインプラントに接続し、熱サイクルと機械的な繰り返し荷重を与え、インプラント体のマイクロコンピュータ断層撮影(μCT)スキャンを実施した。μCTスキャンからインプラント体の3次元画像を作成し、経年変化の前後で位置合わせを行い、体積変形量を算出した。そして、機械的静的負荷試験により耐破壊性を測定した。 レギュラー群では、インプラントの変形に有意差は認められなかった(p = 0.095)。ナローグループでは、ワンピースジルコニアグループは有意に変形が少なかった(p < 0.0001)。耐破壊性については、どのグループでも経年変化後の有意な低下は認められなかった(p>0.05)。ワンピースジルコニアアバットメントは、いずれの径においても他の2つの材料に比べて有意に低い強度を示した(p < 0.0001)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文投稿、アクセプトされるのに時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験1の動的解析と実験3を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナのウイルスの影響もあり、計画に遅れが生じているためです。残りの実験の実行と、 論文の投稿を進めていきます。
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