2022 Fiscal Year Research-status Report
マイクロ・ナノパターン構造付与による生理活性機能が発現する吸収性メンブレンの開発
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20K18568
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
加我 公行 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50824083)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マイクロナノパターン / PLGA / ナノインプリント / メンブレン / 再生療法 / 骨芽細胞 / 上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,マウス骨芽細胞様細胞 MC3T3-E1 (Riken cell bank) およびヒト歯肉由来上皮細胞 Ca9-22 (Riken cell bank) を10% FBS含有α-MEM,DMEM中で,24時間および7日間培養し,細胞数の計測を行った. また,骨芽細胞においては,14日,28日間培養し,アリザリンレッドS染色(コスモバイオ)を行い,実体顕微鏡にて観察を行った. 結果:骨芽細胞(MC3T3-E1)の24時間培養後の細胞接着数は,平面(control)と比較し,Groove, Pillar, Holeのマイクロナノパターン上で有意に多かった.また,培養7日後においては,Groove, Pillar, Hole上で骨芽細胞の細胞数がcontrolと比較し,有意に多かった.パターン間での細胞数に有意差は認めなかった. パターン化PLGA上で,骨芽細胞の7,14日,28日と培養し,アリザリンレッド染色を行い石灰化基質産生能の評価を行った.骨芽細胞においては,平面(control)と比較し,Groove, Pillar, Holeのマイクロナノパターン上で,controlよりも多くの石灰化基質の沈着が認められた.パターン化での染色程度に違いは認めなかった. 上皮細胞(Ca9-22)の24時間培養後の細胞接着数は,平面(control)と比較し,Groove, Pillar, Holeのマイクロナノパターン上で有意に少なかった.また,培養7日後においては,Groove, Pillar上で上皮細胞の細胞数がcontrolと比較し,有意に少なかった.骨芽細胞では,マイクロナノパターンを付与することで細胞接着・増殖能が向上し,上皮細胞では,細胞接着・増殖能が抑制されることが示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
covid-19の影響により,細胞培養のスムーズな計画を行えなかった.そのため,骨芽細胞のパターン間によるPCRの評価を行えなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,in vitroでの骨芽細胞の分化能の評価を行う.その後,ラット頭蓋骨にて骨欠損モデルにて,パターン化PLGAの被覆を行い新生骨量の評価および組織学的評価を検証する.以上の実験により,パターン化PLGAメンブレンのパターンの違いによる細胞接着,メンブレン内部への結合組織の侵入,欠損側での新生骨量を比較し,生体内でのパターンによる活性の違いを検討する.
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Causes of Carryover |
学会参加がオンラインとなったことで国際学会への旅費の使用がなくなった.次年度は,PCRの試薬および動物実験の試行と学会での発表を予定している.
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Research Products
(1 results)