2022 Fiscal Year Research-status Report
ナノインデンテーション試験によるS-PRG作用歯の歯質強化機構の解明
Project/Area Number |
20K18579
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
下村 直史 昭和大学, 歯学部, 助教 (00826109)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ナノインデンター / エナメル質 / マイクロCT / 乳歯 / 永久歯 / う蝕予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、微小領域の精密な測定に適したナノインデンターを用い、S-PRGフィラー作用エナメル質の物性強化とその機構を解明することである。 また、本研究では新たな材料に対する予防効果に関わるエビデンスを構築することも目指しており、今後研究を行うフィールドになりうる施設を模索している。2023年度はケニアでの学校健診を行い、介入前の歯科疾患の実態を調査予定で、2022年度はその準備も行った。 2022年度は新たな試料を入手することはできなかった。本研究では、埋伏や顎骨のう胞原因歯の乳歯・永久歯を対象とする計画だが、試料の収集困難さが継続するようであれば脱落乳歯も対象とするべく検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度は使用機器のトランスデューサーのアップデートがあり、機器の再構成が必要になった。実験で設定した試料も入手が困難で研究がやや滞っている。 次年度は研究にあたる時間をより確保し、最終年度での成果報告につなげていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
乳歯・永久歯試料の収集と物性測定を行う。本研究において試料は、未萌出の歯牙を対象としているが、想定していた以上に資料の収集が困難である。交換で脱落した乳歯や、矯正的適応により抜歯した永久歯を資料とすることも考慮していく必要がある。 研究推進に際しては、自己研鑽の時間を工面して研究時間に充てていく。 また、引き続き、フィールド調査が可能な施設を国内で模索しながら、ケニアでの調査(現状調査・介入調査)が可能か検討を行う。2023年度は実際にケニアの教育施設に赴く予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、研究に関して滞りがあったため、研究費の使用が想定に比して少額であった。 2023年度は、研究推進と国際学会発表・参加、国外フィールドへの出張などで経費が必要になる想定である。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 本学附属病院マタニティ歯科における妊婦の意識調査 コロナ禍における受講者の状況について2022
Author(s)
伏見 直子, 松島 瞳, 下村 直史, 杉山 智美, 藤岡 万里, 井上 美津子, 茂木 香苗, 草間 里織, 鈴木 恵美, 安田 有沙, 船津 敬弘
Organizer
小児歯科学会