2022 Fiscal Year Research-status Report
非侵襲的な波動刺激に対する生体反応を利用した補助的矯正治療法の研究開発
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20K18584
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
日高 恒輝 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (90760041)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 力学的刺激 / 低出力超音波パルス / 歯科矯正 / 骨リモデリング / 歯周組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では歯周組織由来細胞および歯周組織に対し,in vitroおよびin vivo実験を行うことで,振動力またはLIPUSの与える力学的刺激が及ぼす生物学的作用と そのメカニズムを比較検討し,明らかにする。 本課題では最終的に動物(イヌ)を用いた研究を予定しているため,別系統ではあるがイヌを用いた研究の免疫組織学的解析の介助を行った。 また,現状として学内での動物実験倫理規定が社会情勢に合わせて,実験動物を縮小傾向にあるため小型動物を用いた,別実験ではあるが近い系統の研究介助を行い,そちらは共著者としてPediatric Dental JournalおよびMedicinaに掲載されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は前年度とは異なり、研究時間を確保するのが困難であった。また、前年度から引き続き新型コロナウィルス感染拡大の影響により、一年を通して研究が制限されていた。
さらに、動物愛護の観点から動物実験が縮小傾向にあるため、特にイヌ等の大型動物を用いた実験の倫理申請および許可を得ることが困難となっている。
その他、実験に使用する装置の故障や、施設の解体工事等によりサンプルの損傷があった。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に計画した細胞・遺伝子再実験は,上記にある通りサンプルが損傷し困難であるた め,動物実験をメインに切り替える可能性がある。動物実験(特に大型動物)の許可が下りない場合,外部へ出向,委託をすることも視野に入れている。あるいは小型動物を用いて行う。実験装置については製造元業者が海外にあるため,輸入が困難である場合,代替的な装置を用いるか,もしくは使用する装置の種類を一つに減らす。
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Causes of Carryover |
令和2年度に予定されていた細胞実験のうち,①mRNAとタンパク質②サイトカインやケモカイン①②の発現についてリアルタイムPCR・免疫染色・ウエスタンブ ロット法を用いた解析をまだ行っていないため また令和3年度以降に予定されていた動物実験を行っていないため
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