2021 Fiscal Year Annual Research Report
カスタムディスクを用いた次世代型CAD/CAM全部床義歯の製作
Project/Area Number |
20K18592
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
荒木田 俊夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10825491)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 全部床義歯 / CAD/CAM |
Outline of Annual Research Achievements |
カスタムディスク法による義歯製作法は従来のミリングマシンを用いた製作法補と比較してより精度を向上させた次世代の製作法である.カスタムディスクの製作方法は二種類あり,既成品外枠を用いてディスクを製作する方法と3Dプリンタを用いて製作する方法がある.本研究ではそれぞれの方法で製作した場合のそれぞれの人工歯の位置精度の検証を行い,その有効性を証明する事を目的としている.前年度では3Dプリンタによる方法とミリングマシンによる方法のいずれも平均絶対誤差が0.1mm以下になり良好な結果が得られた.以上の結果を基に,本年度は義歯形態での評価を行った. 義歯形態での評価は予定していた精度検証ではなく,介入前後の100mm Visual Analog Scale(VAS)を用いた患者満足度とOHIPを用いて評価を行った.本研究では3Dプリンタを用いたカスタムディスクで義歯製作を行った.その結果,介入前と介入後では優位に満足度が上昇した. 本研究では初年度では義歯製作方法の有効性の証明を行い,次年度で義歯形態での評価を行った.研究は順調に進行し,カスタムディスク法の有効性を証明することができた.しかし,既成ディスクでの方法での臨床的な検証は行うことができなかったため,今後の課題として挙げられる.また,それぞれの方法の精度が大きな差がなかったため,これからはそれぞれの方法の利点と欠点をまとめることにより症例ごとにどちらの方法が有効であるか,実用にあたって費用面の問題はないかと言ったより臨床的な検証が求められると考えられる.
|