2023 Fiscal Year Research-status Report
インプラント周囲硬・軟組織の治癒促進を目指した新規手法の開拓
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20K18638
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今井 実喜生 九州大学, 歯学研究院, 助教 (40848016)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ベニジピン / インプラント / 顎骨壊死 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は当初予定していた大型動物の実験がコロナウィルスの影響で困難な状況のため、ラットを用いてベニジピンの抜歯窩周囲組織に与える影響について検討を行なった。 現在、4週齢雌性Wistar系ラットを用いて、Zoledronic acid(ZA)およびDexamethasone(Dex)を投与し、顎骨壊死様モデルの作製を行い、投与開始から2週後に上顎両側第一臼歯の抜歯を行い、ベニジピンを局所投与した。ベニジピンは、0、0.13(Low)、1.3 mg/kg(High)のいずれかの濃度のベニジピンを、抜歯窩近傍に注射にて単回投与した。コントロールとして生食を使用しベニジピンと同量投与した。抜歯の4週後(ベニジピン投与2週後)、ラットを安楽死させ標本を作製した。結果、生食群と比較しベニジピン投与群は創傷治癒を認めた。2024年度はこの創傷治癒のメカニズムの解明を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルスの影響で大型動物の実験ができない状況のため。 代替えとしてラットを使用した動物実験を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルスの影響で、大型動物の実験ができていない。 そのためラットを用いたその他のベニジピンの効果を研究していく。 現在、ラットの顎骨壊死モデルを用いてベニジピンを投与し、骨や上皮への影響を観察している。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス流行により学会参加および研修の遂行が遅れ、当初の使用金額が大幅に下回った。来年度までに当初の研究予定のものを終了させる予定としてい る。
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