2020 Fiscal Year Research-status Report
骨吸収抑制分子TRAF1の機能解析および歯科用インプラント体への臨床応用
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20K18640
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
北村 和幸 九州大学, 大学病院, 医員 (60868107)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 破骨細胞 / メカニカルストレス / インプラント |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国は超高齢社会に突入し、高齢者は歯槽骨が高度に吸収、骨質低下が認められ骨折リスクが高い。また転倒骨折防止のため骨吸収抑制薬であるビスフォスフォネート(BP製剤)やデノスマブ(抗RANKL抗体)を服薬しておりインプラント補綴治療において術後の顎骨壊死のリスクについて警鐘が鳴らされている(ポジションペーパー2016)。また補綴治療においてはメカニカルストレスに対する対応が不可欠である。現在、生体安全性の高い歯槽骨吸収を抑制する生体内分子や物質を見つけ、メカニカルストレス負荷下においても有用に働くインプラント補綴臨床に応用することが切望される。 本年度は骨芽細胞様細胞であるMC3T3-E1細胞および破骨細胞前駆細胞様細胞であるRAW264.7細胞にメカニカルストレスを負荷し、メカニカルストレスが両細胞の分化と骨吸収関連遺伝子の発現に与える影響について解析した。今後はメカニカルストレス負荷下でTRAF1由来ペプチドの添加が培養破骨細胞に与える影響について解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ蔓延による研究室入室の制限のため遅れを生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
メカニカルストレス負荷下でTRAF1由来ペプチドの添加が培養破骨細胞に与える影響について解析する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度の実験計画に遅れが生じているため。 RAF1由来ペプチドの添加が培養破骨細胞に与える影響の解析に用いる試薬や実験器具の購入し、成果発表のための旅費に使用する計画である。
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