2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K18664
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
平井 真理子 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (40802830)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的に癌細胞は腫瘍免疫により大部分が死滅するが、悪性度の高い癌細胞は様々な環境で免疫寛容を成立させ生存している。高転移性高浸潤型の口腔扁平上皮癌の浸潤先端部では、僅か数個の癌細胞が周囲微小環境で免疫寛容を成立させ腫瘍免疫から逃れ生存している。画像や手術中に、この少数個の癌細胞を検出することは極めて困難なため、腫瘍切除範囲の設定を誤り、再発の可能性が高まる。よって、高転移性高浸潤口腔癌は予後不良で根本的な治療が困難である。近年、癌免疫療法が注目され、高転移性高浸潤型口腔癌でもニボルマブ(抗PD-1抗体)の持続的な効果が示されている。しかし、有効である患者は一部に限定されることから、効果を予測するマーカーの開発や、ニボルマブ不応や耐性となった後の治療体系の確立が課題となっている。これらの課題の解決のため、本研究は高転移性高浸潤口腔癌の浸潤先端部微小環境での免疫寛容調節機構を検討した。 本研究は以下の4研究項目のもとに、EMTが誘導する4D型高浸潤口腔癌の形成過程で発現低下するMMPを調べる。さらに、PD-L1 を分解するMMPを特定し、既存の抗がん剤のなかからこのMMP発現を上昇させるものを同定し、in vivoで免疫寛容抑制効果を検討した。 1.EMTが誘導する4D型高浸潤口腔癌の形成過程で発現低下するMMPの特定 2.EMTの誘導により4D型高浸潤口腔癌で発現低下するMMPのPD-L1分解活性の検討 3.PD-L1のMMPによる切断活性の検討 4.PD-L1の分解活性を持つMMPを発現上昇させる抗がん剤の検討
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