2022 Fiscal Year Annual Research Report
Treatment and reconstruction for osteonecrosis of the jaw using cell sheet combined with titanium reconstruction plate
Project/Area Number |
20K18681
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
貝淵 信之 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50621330)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ビスホスホネート / BRONJ / 顎骨壊死 / MRONJ / 間葉系幹細胞 / 細胞シート / 再生医療等製品 / デノスマブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ののちに実施を目指している臨床研究では、他治験のために構築された細胞バンクの歯根膜由来MSCを用いる予定である。本研究では、実際に使用するこの細胞バンクの細胞を用いてヒト歯根膜由来 MSCシートを作製し、本治療法にとって最も条件の良いMSC シートの作製方法をELISAによるタンパク質分泌や物性、組織学的な解析を行なうことで検討した。一定の条件下で培養して作製した歯根膜由来MSCシートは移植に十分な物性を持ち、有効成分であるVEGFやHGFも十分量分泌していることを確認した。また、臨床研究のためのトランスレーショナルリサーチとしてビーグル犬モデルの作製を行なった。ゾレドロン酸とデキサメタゾンを投与したビーグル犬の顎骨の歯肉を剥離し顎骨を切削することでビーグル犬モデルを作製した。本研究で確立した条件では安定してビーグル犬の下顎骨に腐骨を認め、骨が口腔内に露出したモデルが作製可能であった。MSCシートによる新規プレート再建方法の検討を行うため、ラットを用いた移植実験を行なった。ゾレドロン酸とデキサメタゾンを投与したラットにチタンプレートの埋入とともに MSCシートを同時に移植し、待機期間を置いた後に組織を採取し、組織学的にチタンプレート周囲組織を検討した。ゾレドロン酸とデキサメタゾンを投与したラットでは、顎骨に埋入したチタンプレートの周囲に炎症が惹起されたが、MSCシートを同時に移植したラットでは有意にチタンプレート周囲の顎骨の炎症が抑制されていた。
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